【北東北】丹野涼、サヨナラ打!富士大V争い残った

スポーツ報知
9回1死三塁から右中間へサヨナラ打を放つ富士大・丹野涼

◆春季リーグ 北東北大学野球第4週第2日 ▽2回戦 富士大3x―2ノースアジア大(13日、種市オーシャンビュースタジアム)

 2位の富士大がノースアジア大に3―2でサヨナラ勝ちし、2敗を守った。1点を追う5回、代打の山城響(1年)=知念=が同点ソロ弾。9回は1死三塁で4番・丹野涼介右翼手(3年)=北海=が右中間へサヨナラ打を放ち、接戦を制した。首位の八戸学院大は、青森大を8―1の7回コールドで破り8連勝。優勝の行方は、19日からの最終週で直接対決する上位2校に絞られた。

 富士大は、負ければ優勝が消える可能性もあった一戦で、リーグ戦実績のない2人に救われた。まずは1年生の山城だ。1―2の5回1死、代打でリーグ戦初打席を迎えると、初球を強振して右翼芝生席へソロ弾。「考えてもいい結果は出ない。来た球を強く振ろうと思った」と、無欲の一振りで同点とした。

 試合を決めたのは丹野涼だ。打撃好調で今季から右翼の定位置をつかみ、12日の試合から4番に座った男が、9回1死三塁で右中間へサヨナラ打。一塁へ走りながら右手を力強く突き上げ、「打った瞬間、安打とわかった。気持ちで出たガッツポーズでした」と笑顔で振り返った。

 首位の八戸学院大とは現在2差。優勝には最終週の直接対決で2連勝して8勝2敗で並び、プレーオフで勝つしか道はない。豊田圭史監督(34)は「3連勝すれば優勝。やるしかない」。2人の“伏兵”の働きで勢いに乗ったチームが、9連覇達成へ白星を積み重ねる。(有吉 広紀)

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