【大学選手権】東日本国際大、10年ぶり8強 リードオフマン・青木龍成がV打&連続マルチ

スポーツ報知
3回に先制の中越え適時二塁打を放った青木(右)はベンチで仲間に迎えられて笑顔

 ◆報知新聞社後援 第67回全日本大学野球選手権第3日 ▽2回戦 東日本国際大2―0京都学園大(13日・神宮)

 2回戦で東日本国際大(南東北大学)が京都学園大(京滋大学)に2―0で勝ち、08年以来10年ぶりの8強入りを決めた。1番・指名打者の青木龍成(4年)=日大山形=が、先制打を含む4打数2安打1打点の活躍。2戦連続マルチ安打でチームを引っ張ると、先発の粟津凱士投手(4年)=山本学園=が1回戦に続く連投ながら、9安打8奪三振で完封勝利した。準々決勝(14日)では慶大(東京六大学)と対戦する。

 強打のリードオフマンが、チームを10年ぶりの8強へと導いた。東日本国際大・青木が3回2死二塁から、先制の中越え適時二塁打。この日4打数2安打1打点、1―0で勝った1回戦・神奈川大戦(3打数2安打)に続く複数安打に、青木は「(先制打は)直球に反応できた。気持ちを前面に出す、自分のスイングをしっかりできた」と振り返った。

 1、2年時の選手権はともに3番・中堅で出場。右肘の状態を考慮し、春季リーグ戦は1番・指名打者を務め、優勝を決めた5月5日の福島大戦ではサヨナラ打を放った。仁藤雅之監督(38)は「一番いい打者だから。一番多く(打席が)回るし、打つことで流れが来る」と1番での起用を説明。指揮官の期待に結果で応えている。

 リーグ戦終了から約1か月、チームは強化期間を設けて鍛え直した。打撃ではステップしたり体重移動をしながらなど、様々な種類のティー打撃を実施。打つポイントや強く叩くことを意識して調子を上げた。今大会は得点こそ少ないが、青木は「みんな前向きだし、悪い感じはない」と積極的に振っていくつもりだ。

 前回8強入りの08年は1回戦シードのため、1大会2勝はチーム最高成績となる07年の4強以来だ。仁藤監督は「2勝は久しぶり。巡り合わせがいいと感じている」。慶大との準々決勝(14日)へ、青木は「自分のスイングをすれば結果はついてくる」と意欲。勝負強い打撃で、最高成績に肩を並べる。(有吉 広紀)

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