星槎道都大・二宮至新監督が就任会見「全国一を目指す」

スポーツ報知
学生を前に抱負を語る星槎道都大の二宮至新監督

 昨秋の明治神宮大会で準優勝した星槎道都大(札幌学生)は25日、二宮至新監督(64)の就任会見を行った。二宮氏は7月10日から本格指導を開始する。

 部員102人を前に、強い決意をにじませた。「強いチームを預かり、プレッシャーはある。強い気持ちで厳しい練習をして、全国一という目標に向かって、共に頑張って行きましょう」。東都1部の駒大時代は元DeNA監督の中畑清氏(64)らと「駒沢三羽ガラス」と呼ばれ、リーグ優勝5度、ベストナインにも5度選ばれた。現役時代は巨人で活躍。中日やDeNAでコーチを歴任した新指揮官は、力強く高い目標を口にした。

 “二宮三か条”のもと、新たな船出をきる。二宮氏がチーム方針に掲げたのは、「熱い気持ちを持つ」、「準備して行動して反省する」、「規律を守る」の三本柱。「常に気持ちを熱く持ち、自分で自分の道を切り開いてほしい」と、これまで以上の奮起を求めた。また「過去は変えられないが、未来は変えられる。できる人は準備をしっかりしている」と、準備を徹底して実際に行動し、反省をすることの大切さを説いた。

 中日の外野守備・走塁コーチ時代には、内野手として伸び悩んでいた現阪神の福留孝介(41)、2012年から外野守備・走塁コーチを務めたDeNAでは、昨年ゴールデングラブを受賞した桑原将志(24)らを指導し、いずれも外野の名手に育て上げた。「100人全員が戦力とは限らないが、どんな選手にもチャンスを与えたい。どうやって1点を取るか、守備ではどのように1点を防ぐか、そういうのを教えていきたい」と意欲を示した。

 星槎道都大は、昨秋の明治神宮大会で、大学では北海道勢初となる全国準優勝を果たしたが、2季連続Vを狙った今春のリーグ戦は6勝4敗で3位と低迷。2005年から指揮を執っていた前監督の山本文博氏(62)が退任していた。

 まずは2季ぶりの秋季リーグ制覇が当面の目標となる。「(近年は)全国大会に出る力を付けてきた。選手のやる気を感じる。楽しみです」。経験豊富な新指揮官のもと、悲願の全国優勝を目指し、新たなスタートを切る。

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