侍ジャパン大学代表の直前合宿スタート 主将・辰己「雰囲気良く初日のまとまりとは思えない」

スポーツ報知
大学代表の直前合宿を侍ジャパンの稲葉篤紀監督が訪れ激励した

 第42回日米大学野球選手権大会(7月3日開幕・米国)と第29回ハーレム国際野球大会(7月13日開幕・オランダ)に出場する侍ジャパン大学代表の直前合宿が28日、神奈川・平塚市内でスタートした。主将を任された辰己涼介外野手(立命大4年)は、機動力を生かしたスモールベースボールで国際試合を戦い抜く決意を示した。

 俊足好打で今秋ドラフト1位候補にも挙がる辰己は、3年連続の代表入り。「3年間で一番いい。雰囲気が良くて、初日のまとまりとは思えない」とチームワークの良さを強調。「みんな能力が高くて、どの選手が出てもいい」と、選手層の厚いチーム構成に手応えを口にした。

 「アメリカの投手相手に打てないと思う」と生田勉監督(51=亜大監督)。この日の練習では、走者を三塁に置いたケース打撃で、内野ゴロでの三塁走者のスタートを確認した。1点を取ることにこだわる姿勢に、辰己も「打ち崩す力がない中で、走塁は生きる。みんなで意識して、走塁と打撃の両方を効率よく練習できた」と納得の表情を見せた。

 この日は侍ジャパンの稲葉篤紀監督(45)も激励に訪れた。辰己は23歳という伸び盛りの時期に2020年の東京五輪を迎える。「ちょうど動ける年齢で五輪がある。個人的には目指しています」と言い切り、五輪代表入りも見据えている。

 そのためにも、まずは今回の大学代表での戦いに集中する。「結果を出さないと意味はない」と辰己。1年生エースだった早大・斎藤佑樹(現日本ハム)らを擁した07年の1度しか経験のない敵地での日米大学野球優勝へ。プレーで、姿勢でチームを引っ張っていく。

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