【六大学】フォーム改善の宇草が豪快な決勝弾。延長戦を制した法大が、6季ぶり開幕カードで勝ち点1

スポーツ報知

◆東京六大学野球第1週第3日 法大5―4早大

 秋季リーグの開幕戦から3試合連続安打を放つ法大・宇草孔基左翼手(3年)が、特大アーチで試合を決めた。法大は、2試合連続で延長戦にもつれこむ、熾烈(しれつ)な戦いを制した。

 高らかに拳を突き上げ喜びを爆発させた。延長11回2死で、宇草が放った打球は大きく弧を描き、左翼スタンドへと吸い込まれた。「絶対三振しないという気持ちだった。フォームを変えて、長打が増えた。打った瞬間いったと思った」と、自信をのぞかせた。

 春リーグ後に打撃フォームを改善。自慢の快足を生かそうと、走り打ちのようになり、スイングした際に体が一塁側に流れてしまっていたため、外角の球にバットが届かなかった。さらに左投手のアウトコースに流れるスライダーなどにも苦戦する姿がみうけられ、青木久典監督(45)から「足を上げるのをやめなさい」と、アドバイスを受けた。踏みこむ右足を上げずに、すり足でタイミングを取るスタイルに変更した。「左投手からも打てるようになった。長打を捨てる気持ちで変えたが、むしろ長打が増えた」と不思議な成長も実感していた。

 開幕カードでの勝ち点は15年秋以来6季ぶり。チームは、野球だけでなく生活態度も見直した。睡眠を優先し、朝食を抜く選手もいたため、朝食は全員がそろってから食べるよう改善。「心と結果がマッチしていなかったが、日々の生活も野球もみっちりやってきた結果」。青木監督はナインの成長に目を細めた。

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