【東都】駒大・辻本“脱力投法”で今季2勝目 7回無失点

スポーツ報知
先発した駒大・辻本

◆東都大学野球 駒大1―0国学院大(19日・神宮)

 駒大が、継投策で3連勝し、リーグトップに躍り出た。先発・辻本宙夢(ひろむ)投手が、7回3安打無失点の好投で試合をつくると、継投したドラフト候補の白銀(しろがね)滉大投手も2回を1安打無失点で抑え、4年生コンビが完封リレーを披露した。

 「まっすぐも、コントロールもよかった。1―0の難しい試合で白銀と一緒に勝てて自信になった」と辻本が笑みをこぼすと、白銀も「弱気にならずに抑えてやるという気持ちだった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 2人合わせて、4安打11奪三振だ。大倉孝一監督(56)は「(継投策は)この先を見てのジャッジ。このパターンで勝ち切っていかなきゃいけない」と、勝利の方程式に手応えを感じていた。

 辻本は開幕から3戦目で早くも今季2つ目の白星を挙げた。帽子のつばの裏には「脱力タイムズ」と「淡々と」の文字。元々は「脱力」と書いてあったが「(チームメートの)内山に知らない間に書き足されていた」と、ちゃめっ気たっぷりの笑顔を見せた。

 「力みすぎちゃうので。毎イニング見ています。脱力して投げられた。(9奪三振は)自己最多か分からないけれど、珍しい。目の前の1戦を全力でやっていくだけ」。淡々と話す辻本のまなざしに、頼もしさを感じた。

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