【関西学生】近大が完全優勝で3季ぶり46度目のリーグ制覇

スポーツ報知
優勝を決めた近大・田中監督は歓喜のナインに胴上げされる

◆関西学生野球 近大8―1京大(14日・南港中央)

 近大が京大に連勝して勝ち点を5に伸ばし、完全優勝で3季ぶり46度目(旧リーグを含む)のリーグ制覇を果たした。今秋からリーグ戦に出場した林山太洲(2年)が6回1失点で今季4勝目。近大は11月の明治神宮大会出場を懸けて、関西地区大学選手権(27~30日・南港中央)に臨む。関学大は同大を破り、2勝1敗で勝ち点を2とした。

 3季ぶりの優勝を決めた試合でも、新戦力が好投した。最速145キロ左腕の近大・林山が、6回を4安打1失点に抑えた。「初めてリーグ戦で投げて出来過ぎ」。ドラフト候補の小寺兼功(4年)が7月中旬に左足首を脱臼。エース左腕が出遅れた中で、林山は8試合で4勝1敗、防御率はトップの1・26とMVP級の活躍を見せた。

 実家は佐賀・唐津市の「自南寺」で、長男のため将来は寺を継がなければならない。お経は読めないが、「常に冷静でいられる」と、寺で培った精神力を発揮した。

 田中秀昌監督(61)は、「林山と村西良太(3年)なしでは、ここまで来られなかった」と称賛。1989年の全日本大学選手権と明治神宮大会を制した名門は、「平成最初は近大が日本一、平成最後も近大が日本一」をキャッチフレーズにした。次は21年ぶりの神宮Vが目標だ。(伊井 亮一)

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