【関西学生】立命大の辰己が歴代最多安打に1本及ばずも「全て出し切った」

スポーツ報知
大学最後のリーグ戦を勝利で飾りナインとハイタッチを交わす立命大・辰己(中)

◆関西学生野球秋季リーグ戦 ▽第5節 同大2―11立命大(22日・わかさスタジアム)

 第5節の3回戦が行われ、立命大が同大に11―2で勝利。2勝1敗で勝ち点を4とし、2位でリーグ戦を終えた。

 今秋のドラフト1位候補の辰己涼介外野手(立命大4年)は「1番・中堅」で出場し、5打数2安打。リーグ通算122安打とし、関学大の田口壮(現オリックス野手総合兼打撃コーチ)が持つ、123安打のリーグ最多安打記録には及ばなかった。それでも「全て出し切った。今年1年は人として成長できた。ほんまにすがすがしいです」と爽やかな笑顔を見せた。

 2回2死一、三塁で左中間へ適時二塁打、8回1死で俊足を飛ばし二塁へ内野安打を放ち、通算122安打とリーグ記録まで王手をかけた。

 6番から始まった9回は先頭の栄枝裕貴捕手(2年)が中前打。2死二塁で9番に代打の山中大輝内野手(2年)が三塁線を抜ける適時打で何とか辰己に打席をつないだ。代走を送られた山中はベンチでナインとハイタッチして喜んだ。

 2死一塁となり、緊張の中、迎えた最終打席はあっけなく終わった。「最後に本塁打打ったら格好いいと思った」と直球狙いで初球をフルスイング。116キロの変化球に二ゴロに倒れた。リーグ記録に並ぶことはできなかったが「123安打にこだわりはなかった。つないでくれたことに感動した。『最後が辰己で良かった』という感じで迎えてもらった」と仲間に感謝した。

 それでも、打率を3割7分5厘とし自身初の首位打者と4回目のベストナインを獲得。「首位打者は唯一取ったことないタイトル。今日もしっかり2安打した」と満足げだった。運命のドラフトが25日に迫り「ワクワクしますけど、期待を込めて祈っていたい」と先を見据えた。

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