東農大北海道・アドゥワ大、広島の弟・誠と「同じ舞台に立つ」“2メートル右腕”プロで飛躍だ

スポーツ報知
ドラフト指名を待つアドゥワ(左)と岡本の東農大北海道コンビ(カメラ・小林 聖孝)

 プロ野球ドラフト会議はきょう25日、東京都内で開かれる。広島・アドゥワ誠投手(20)の兄で、身長199・7センチの大型右腕、東農大北海道・アドゥワ大(まさる)=福岡・九州国際大付=は、エース左腕・岡本直也(ともに4年)=千葉経大付=とともに指名の期待に胸を躍らせる。

 “未完の大器”が熱い思いを胸に、運命の日を待っている。24日も練習に汗を流した“2メートル右腕”アドゥワは「緊張と不安もあるけど、プロは小学3年に野球を始めて以来の夢。その舞台で、体格を生かした投球を完成させ、飛躍したい」と熱い思いを口にした。

 ナイジェリア人の父・アントニーさん(48)は身長186センチ、母・純子さん(46)は元ダイエーのバレーボール部でプレーした元選手で180センチの長身。大学入学時196センチだったアドゥワは今春199・7センチに伸び、現在も成長中という。

最速144キロ 大学1年の春季リーグ戦開幕戦(函館教育大戦)で白星デビューを飾ったが、2、3年時は故障が続いた。リーグ戦成績は通算3勝2敗。ただ、走り込みや筋力トレに励み、入学時の球速MAX137キロが144キロまでアップ。長身、リーチの長さを生かした角度ある速球と変化球に磨きをかけてきた。

 弟・誠も196センチの長身で、セ・リーグ3連覇の広島で活躍中。九州国際大付高時代の同級生、清水優心(ゆうし)捕手(22)は日本ハムで奮闘している。北国でたくましさを増した右腕は「自分も同じ舞台に立ち、負けない活躍をしたい」と希望を口にした。(小林 聖孝)

 ◆アドゥワ 大(まさる)1996年6月11日、兵庫県生まれ。22歳。小3から野球を始め、福岡・九州国際大付3年夏の甲子園でベンチ入りも登板なし。右投右打。199・7センチ、88キロ。血液型O。家族は両親と弟。

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