【明治神宮大会】プロ注目のスラッガー、東邦・石川が2安打の活躍も初戦敗退
スポーツ報知
◆第49回明治神宮野球大会第1日 高校の部1回戦▽八戸学院光星7―3東邦(9日・神宮)
高校通算37本塁打を誇るプロ注目のスラッガー、東邦・石川昂弥(たかや・2年)が、初戦で姿を消した。本来は三塁手だが、背番号1を背負って「3番・投手」で出場。右中間二塁打など2安打をマークしたが、8回1/3を9安打7失点で降板した。
投手としての全国大会デビューは、ほろ苦かった。初回に2死満塁から3連続タイムリーを浴びて5点を失うと、2点ビハインドの9回にもバックスクリーンに飛び込むソロアーチなどで2失点。「いつもよりボールに勢いがなかった。ポイントとなる初回で、甘いところにいってしまいました」と立ち上がりの投球を悔やんだ。
一方で、バットではさすがの実力を見せつけた。3点を追う5回2死一塁で、外角球をしっかりと引きつけて右中間にはじき返して二塁打に。「逆方向を意識していた。体重を増やしてパワーもついてきたので(長打を)打てたと思います」と手応えを口にした。
名門・東邦で入学直後の1年春から遊撃のレギュラーをつかみ、同秋からは「4番・三塁」を任されるスラッガー。エース不在のチーム事情もあって、今秋は投手としても活躍し、東海大会からはエースナンバーを背負っている。
森田泰弘監督(59)は「ピッチャーとしての能力はあると思うけど、本来であればサードで使いたい。誰かが柱になってくれれば、石川はバッティングに専念できる」と説明。出場が決定的となっている来春のセンバツまでに、植田結軌、奥田優太郎(ともに2年)といった本来のエース候補が成長することに期待を寄せた。