関西国際大、深尾の2試合連発で初4強「あと2つ勝って日本一」

スポーツ報知
5回、関西国際大の深尾は右越え2ランを放ち、持田(左)にハイタッチで迎えられる

◆第49回明治神宮野球大会第3日 ▽大学の部準々決勝 関西国際大4―2創価大(11日・神宮)

 大学の部は、関西国際大(関西5連盟第2)が深尾哲平捕手(2年)の2試合連続本塁打などで創価大(関東5連盟第1)を破り、初めて4強入りした。

 今大会まで公式戦1本塁打の7番打者が覚醒した。5回無死一塁、関西国際大の深尾が、創価大の最速154キロ右腕・杉山晃基の直球を右翼席にはじき返した。「打った瞬間に確信した」。9日の中部学院大戦では7回にコールド勝ちを決める一発を放ったばかり。2試合連発で、リードでも武次春哉を無死四球2失点完投に導いた。

 初回2死一塁では、西川雄大が左越えに先制2ラン。チームは2試合で計4本塁打だ。PL学園高時代は「KKコンビ」の1学年先輩で、清原和博氏とクリーンアップを組んだ鈴木英之監督(51)が「全国で上に行くために打力を磨くようにした。1番から7番まで本塁打で点が取れる」と力説した通り、今春の阪神大学リーグで1季最多の10本塁打を記録。「あれだけの投手から打ってくれたのがうれしい」と来秋ドラフト候補を攻略し、関西勢として2013年の大商大以来の4強だ。

 大会最多本塁打は青学大・井口忠仁(現資仁=ロッテ監督=)らの3本。深尾は「打てたらいいな、ぐらい」と欲はないが、1997年の近大以来21年ぶりの優勝は別だ。「あと2つ勝って日本一を目指したい」と、初の全国制覇を見据えた。(伊井 亮一)

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