【明治神宮大会】筑陽学園、9回にようやくノーノー阻止 初出場決勝進出ならず

スポーツ報知
筑陽学園・福島悠介

 ◆第49回明治神宮野球大会第4日 高校の部準決勝▽札幌大谷5―2筑陽学園(12日・神宮)

 初出場の筑陽学園(九州)は札幌大谷(北海道)のサイド右腕・太田流星(2年)を攻略できず、決勝進出を逃した。打線は8回まで無安打無得点。5点を追う9回に先頭からの3連打で2点を返し、1974年の日大山形・金子隆以来、大会史上2人目のノーヒットノーランの屈辱は阻止したが、反撃が遅すぎた。

 キレのあるシュートとスライダーを内外角に投げ分ける、太田の投球に翻弄された。「ボールが手元で動き、打ちにいくと、ひっかかって、相手の思うような投球をさせてしまいました」と福島悠介三塁手(2年)。バットを指3本分、短く持って修正。「自分が塁に出ようと思っていました。ノーノーは阻止したかったので」。9回先頭で打席に立ち、右前にチーム初安打を放って意地を見せた。

 「甲子園の前に(全国大会を)経験できたのは貴重だった。守備で貢献して、バッティングでも流れをつくりたいです」と福島。この敗戦で得た収穫を次の舞台につなげる。

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