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存在感際立った王貞治会長 “話題の主”不在のソフトバンクキャンプで精力的指導

2018年3月7日16時0分  スポーツ報知
  • キャンプ初日に正捕手・甲斐に熱血指導した王会長(左)

 4年ぶりに松坂不在だったソフトバンクの宮崎春季キャンプ。昨年までの“話題の主”が中日に移籍し、主力が順調に調整を続けるなか、球団関係者らとの間で「元気ですね」と何度も話題に上り存在感が際立っていたのが王貞治会長(77)だった。

 今キャンプは初日からアクセル全開だった。ここ数年は監督、コーチらに気を使い選手に直接指導を行う回数は減ってきていたが、初日に打撃が課題の正捕手・甲斐に熱血指導。「バッティングがいちばん金になる!」と世界の本塁打王がまさに“金言”を授けた。その後もメーン球場から離れた競技場へ足を運びランニングする選手を視察したかと思えば、時にはサブ球場のB組(2軍)打撃練習にも顔を出した。さらに同時進行で2月10日に巨人の宮崎キャンプ60周年を記念し開催された「ジャイアンツVSホークスOB戦」に向けてもトレーニングを行っていた。

 連日、ソフトバンクがキャンプを張る生目の杜運動公園の球場内のトレーニングルームでバットを振り、選手宿舎にあるプールでもトレーニングを行った。巨人の「4番・DH」でスタメン出場した試合では工藤監督と対戦。「久しぶりにバットを持ってボックスに入ると気持ちがいい。年々、ボールとバットが当たらなくなるよ」と、残念ながら空振り三振に倒れたが往年の一本足打法でファンの大歓声を集めた。

 その後、一時、所用などのためキャンプ地を離れたがキャンプ終盤には再び宮崎入り。上林へ直接指導、紅白戦では紅組のベンチで“陣頭指揮”も執りB組の練習試合も観戦。故障者が続くチームに、精力的に動き回る王会長の元気な姿が活力を与えたようにさえ感じた。

 「若い人もたくさん見られたからね。いい選手がいっぱいいるし、みんな声も出ている」。キャンプを振り返り手応えを深めていた王会長。その視線の先には2年連続日本一を捉えているに違いない。(記者コラム ソフトバンク担当・戸田 和彦)

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