【BCリーグ】富山が石川に快勝 V打の榎本「圧倒的な数字を残してアピールしたい」

スポーツ報知
MVPに選ばれた富山先発のラミレス(左)と榎本

◆BCリーグ 富山6―1石川(17日、高岡西部)

 西地区4位の富山GRNサンダーバーズは、6―1で同3位の石川に快勝。攻守で大活躍したのが、新2番の榎本葵左翼手(25)だ。楽天、ヤクルトなどを経て、今月5日に富山に加入。抜群の打撃、走塁センスで、1回無死二塁では左前適時打で先制点を挙げると、2、4回には盗塁。“快足ぶり”を披露した。「チャンスだったので、積極的に打った。相手の隙を突き、いいタイミングで盗塁できました」。加入後、7試合で打率4割6分2厘と大暴れしている。

 2010年のドラフト会議で楽天に4位指名され、入団。3年目の2013年には8月のロッテ戦でサヨナラ安打を放ってヒーローになったが「(故・星野仙一)監督に頭をしばかれました」と苦笑い。日本シリーズ制覇も経験した。だが昨年、移籍したヤクルトで戦力外に。その後はジムのトレーナーをしながら社会人クラブに所属したが、練習は仕事後の夜10時から深夜1時頃まで。「上のレベルを目指し、野球に集中したい。給料も考えずに決めました」。富山の伊藤智仁監督(47)の誘いを受けて入団を決めた。

 伊藤監督は「ヤクルトのオープン戦ではバカバカッと打って開幕1軍に入った。打撃技術は飛び抜けている」と期待すれば榎本も「圧倒的な数字を残してアピールしたい」。NPB復帰に向け、第一歩を踏み出す。(中田 康博)

 ◆榎本 葵(えのもと・あおい)1992年7月24日、神奈川県生まれ。25歳。九州国際大付高2年で夏の甲子園に出場。高校通算47本塁打。2010年のドラフト会議で楽天から4位指名され入団。17年、ヤクルトに移籍。NPB通算77試合76打数9安打。18年は社会人クラブ・REVENGE99(東京)に加入した。179センチ、77キロ。左投左打。

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