創部100年の富山商、9年ぶりセンバツでメモリアル勝利狙う

2018年1月27日8時0分  スポーツ報知
  • 9年ぶりのセンバツ出場が決まり、帽子を投げる富山商ナイン

 第90回記念センバツ高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の出場校36校が26日、発表された。創部100年の富山商(9年ぶり6度目)は冬場、体の強化をテーマに掲げ、食事量を増やして体重増加に成功。パワーアップした体を武器に、9年ぶりセンバツ舞台でメモリアル勝利を目指す。

 1918年創部の富山商が、見事に9年ぶりのセンバツ出場を決めた。室内練習場では、選手たちが喜びを爆発させた。100年の歴史の中で、第2次世界大戦中には廃部の危機を乗り越えながら、春夏合わせて過去21度の甲子園出場を果たしてきた。前崎秀和監督(40)は「野球部員として100年間、部を存続させてきた重みを感じます」と話せば、福島幹主将(2年)は「この年に甲子園に行きたいと、みんなで話し合っていました」と満面の笑みを見せた。

 昨秋の北信越大会4強入りでセンバツ出場が濃厚となり、着々と準備してきた。体作りを最重要テーマに掲げ、前崎監督から「体重係」に指名されたのが1番を打つ横尾和樹左翼手(2年)だった。部室では大型炊飯器3個がフル稼働し、体重の軽い選手には、体重係の横尾が心を鬼にして、弁当の上にご飯をさらに追加。「みんなの体重は頭に入っている。線の細い人にはたくさん入れました」とニヤリ。冬休みには、的確な食事指導をするなど奮闘した。

 体重の目標は、身長から100を引いた数字だ。部室には各自の体重の表を貼って競争。体重係の働きもあり、昨秋と比べて3~10キロの体重アップに成功した。最も小食で苦労した3番・福島主将は一日5食にして努力。横尾にご飯を追加された効果も出て、昨秋より7キロ増の71キロにパワーアップした。福島は「ご飯は吐く寸前だったが、フリー打撃では、ボールのはじき方が全然変わりました」と手応えをつかむ。

 センバツ開幕まであと2か月。体重と共にスイングも強化して、一戦必勝を誓い合う。横尾は「僕自身、ご飯が好きで、体重係にも向いている。あと2~3キロはみんなで増やしたい」と闘志満々。バットとしゃもじを握りしめ、聖地で豪快スイングを見せつける。(中田 康博)

 ◆富山商 1897年創立の県立高。生徒数は829人(うち女子484人)。野球部は1918年に創部。部員数55人。甲子園出場は春6度、夏16度。最高成績は67年夏、73年夏の8強。主なOBは中沢雅人(ヤクルト)、浅井樹(元広島)、朝乃山(大相撲)、西村雅彦(俳優)ら。

 ◆富山・石川勢のセンバツ出場 富山勢の出場は昨年の高岡商に続き2年連続。石川勢は2011年金沢以来7年ぶり。石川勢の2校出場は、1994年の星稜、金沢以来、24年ぶり2度目。富山・石川勢の同時出場は、06年の高岡商、金沢桜丘(21世紀枠)以来12年ぶり4度目。

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