大阪桐蔭、延長制す 5の5藤原、右膝順調回復

スポーツ報知

◆高校野球春季大会 近畿大会 ▽回戦 明石商6―7大阪桐蔭=延長10回=(26日・明石トーカロ)

 今春センバツで2連覇した大阪桐蔭が、明石商に6点差を追いつかれたものの、延長10回の末に7―6で競り勝ち、準決勝に進出した。今秋ドラフト1位候補の藤原恭大外野手(3年)がセンバツ決勝以来の公式戦出場。5打数5安打2打点1盗塁と大活躍した。

 復帰戦で5000人の大観衆を沸かせた。「絶対に結果を残してやろう」と誓った通り、初回に右前安打を放つと、8回の左中間二塁打まで5打席連続安打を放った。プロ12球団が視察し、阪神の畑山チーフスカウトは「会心じゃなくてもヒットゾーンに打てる。技術的な完成度は高校生では高い」と高評価した。

 西谷浩一監督(48)から試合前に「1番と4番のどっちがいい?」と聞かれ「1番でお願いします」と答えた。昨秋に痛めた右膝の治療に専念するため、大阪大会はベンチから外れ、草むしりなど裏方の仕事もこなした。センバツは4番だったが、昨夏のU―18W杯で務めた定位置に戻り「得点に絡みやすい」と躍動した。

 同じくドラフト1位候補の“二刀流”根尾昂内野手(3年)は4打数4三振。練習で追い込んでいる影響で、先発投手としても5回2/3で3失点。その分を藤原がカバーした。「一番速いときに比べたらまだ遅い」と、50メートル走5秒7のスピードは全開ではないという。末恐ろしい藤原が完全復調すれば、大阪桐蔭は春夏甲子園制覇にグッと近づく。(伊井 亮一)

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