魚津工、元日本ハム・広瀬哲朗氏の非常勤コーチ就任で8強超え狙う!

スポーツ報知
的確に指示を出す広瀬コーチ(右)

 上位進出を狙う魚津工に、今年3月に元日本ハム内野手の広瀬哲朗氏(57)が非常勤コーチに就任した。2度のゴールデン・グラブ賞に輝いた広瀬コーチのもと、攻守両面で強化中。熱血指導が功を奏し、試合中のエラーも減少している。勝負の夏を前に急成長を続けるナインは、昨秋の8強を超える快進撃を目指す。

 低迷打破に向け、魚津工の非常勤コーチに就任したのが、広瀬氏だ。練習ではバットを握り、試合形式で厳しいノックを繰り返す。走塁は、走者自ら判断することを重視しており、野太い声で「自分で判断しろ」「今のは滑り込む必要ないだろう」と檄を飛ばす。闘志あふれるプレーを見せていた、現役時代をほうふつさせる熱血指導ぶりだ。

 広瀬氏は日本ハムで12年間プレーし、1993、94年に遊撃手でゴールデン・グラブ賞を獲得した。練習ではティー打撃のボールの上げ方や捕球技術、声の出し方、走塁の考え方などきめ細かく指導する。同氏は「ちょっと気持ちを入れ替えるだけで、高校生は伸びる。自分が野球を通じて学んだことを今の子の世代に伝えたい」と話す。

 昨夏、魚津市で行われた全日本大学女子選手権に広瀬氏が訪れた縁もあり、日本高野連を通して非常勤コーチを依頼した。「短い時間の中、全員に指導するのは難しい。一つでも多く勝つため、確率を上げることが出来れば」。3月から月に1度のペースで来校して指導を続けている。

 試合では徐々にエラーも減少し、効果が出始めている。高倉楓矢主将(3年)は「選手目線で指導してくれて、球際にも強くなった。結果を残して恩返ししたいです」と決心。プロコーチの教えを胸に勝利を積み重ねる。(中田 康博)

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