【富山】高岡商、4番・筏に乗って連覇へ大勝出航!プロ注左腕・山田は投げず

スポーツ報知
初回に先制の二塁打を放った高岡商・筏

◆第100回全国高校野球選手権記念富山大会▽2回戦 高岡商12―2高岡=5回コールド=(15日・砺波)

 2年連続の夏の甲子園出場を目指す高岡商が、コールドで初戦を突破した。

 初回に4番の筏(いかだ)秀生捕手(3年)が右翼線へ先制二塁打。これでチームは勢い付き、この回、打者10人の猛攻で4点を挙げ、主導権を握った。

 昨年の春夏甲子園を経験した筏は、4回にもしぶとく左前打を放ち、2安打1打点。守備では二盗を3度も刺し、攻守でチームをもり立てた。

 吉田真監督(35)は「初戦ということで、チームも硬くなるかなと思ったが、初回に筏が外角のボールを彼らしく打ってくれて、そこから4点入って楽になった」と攻守の要をたたえた。

 筏は「甘い真っすぐが来なかったので、変化球を何とか当てるしかないと思った。スライダーをしっかり打てました」と振り返った。盗塁阻止については、ショートバウンド送球もあっただけに「もっとノーバンでチームの雰囲気が上がるような送球をしたい」とさらなる成長を誓った。

 投げては背番号10の先発サイド右腕・大島嵩輝(3年)が4回6安打も粘りの投球で無失点。11―0の5回表の守備からは大島が退き、2番手で井上ビリィ(3年)が登板も、2点を返されコールド勝ちを決められず、裏の攻撃までもつれた。

 5回の攻撃は井上に代打が送られ、ベンチ前ではプロ注目の最速148キロ左腕・山田龍聖(3年)がキャッチボールを始めた。6回に入れば登板の可能性もあったが、その前に1番・森田朝陽左翼手(2年)の右前適時打で10点差がつき、“サヨナラ”コールドとなった。

 吉田監督は山田について「温存とかではなく、登板の可能性もあったし、本人も投げたがっていた。ただ、その前に大島と井上が試合を作ってくれた。5回で勝つことができて、勢いが付くと思います」と話した。

 18日の3回戦では、16日の2回戦・富山国際大付―砺波戦の勝者と対戦する。筏は「このチームなら必ず甲子園に行けると思っている。まずは富山県大会で2連覇して、甲子園でも日本一になれるように頑張っていきたい」と言葉に力を込めた。

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