【富山】新湊・四十住、代打三振も打者1巡後ランニング本塁打「次は一発目で打ちたい」

スポーツ報知
1イニングで三振とランニング本塁打を経験した新湊・四十住

◆第100回全国高校野球選手権記念富山大会▽2回戦 新湊15―4高岡西=6回コールド(15日・砺波)

 2回戦8試合が行われ、全てシード校が勝ち上がった。新湊は、15―4の6回コールドで高岡西に大勝。5回に先頭の代打・四十住(あいずみ)剣都三塁手(3年)が三振も、打者1巡で再び打席が回り、右中間へランニング本塁打。一挙8得点で試合を決めた。

 新湊が、5回に打者11人で5安打8得点の“旋風”を巻き起こした。2回に5点を先制も、高岡西に1点差まで迫られて迎えた5回。先頭の代打・四十住は、あえなく三振に倒れ「チームの雰囲気が悪くなってしまうんじゃないか」と、一度は落ち込んだ。

 しかし、この三振から風が吹いた。1死からチャンスを作り、8番・大石敢汰右翼手(3年)が左翼へ3ラン。その後も猛攻が続き、11―4の2死二塁で再び四十住に打席が回ってきた。

 「大石たちが打って自分に回してくれた。絶対に打つ!」と強い気持ちで真ん中直球をたたくと、打球はダイビングした中堅手の右を抜けた。180センチの長身で激走し、あっという間にダイヤモンドを一周。「捉えた感覚はあった。最高でしたね」。小学生以来というランニング本塁打は、高校通算10本塁打目で、うれしい公式戦1号となった。

 四十住という名字は、家族や親戚以外では「見たことがない」という。プレーでも、代打で1イニング中に三振を喫してからランニング本塁打という珍しい活躍で勝利に貢献。背番号12は「目標は甲子園。また代打もあると思うので、次は三振しないで一発目で打ちたいですね」と、7年ぶり6度目の夏の“聖地”を見据えた。(竹内 竜也)

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