【富山】富山商が辛勝初戦突破 注目右腕・沢田、精彩欠き「次は抑えたい」

スポーツ報知
粘り強く完投勝利を挙げた富山商のエース右腕・沢田

◆第100回全国高校野球選手権記念富山大会▽2回戦 富山商5―2砺波工(15日・高岡西部)

 春夏連続の甲子園出場を狙う富山商は、5―2で砺波工に逆転勝利。MAX143キロ右腕・沢田龍太(3年)が10安打を打たれながらも、粘り強く完投勝利した。

 第1シードの富山商が、ヒヤヒヤの辛勝で初戦突破した。先発の最速143キロ右腕・沢田が精彩を欠き、直球を狙い打たれて、1、5回に1失点。6回に3連打で勝ち越した後にもピンチを迎えたが、野手の好守に助けられて、無失点で投げきった。沢田は「夏はどのチームも必死。初戦で思うようなピッチングができなかった」と反省すれば、前崎秀和監督(41)は「沢田はほとんど、ど真ん中。夏は甘くない。自分の投球をしてほしい」と“厳重注意”した。

 この日の気温は34度となったが、沢田は夏バテ知らず。夜はクーラーもつけず、扇風機のみで熟睡する。食欲も旺盛で、ベスト体重83キロをキープ。「(決勝まで)5試合を投げる覚悟はある。野手がいいプレーをしてくれたので、次は自分が抑えたい」と沢田。気持ちを切り替え、強豪ぞろいのブロックに挑む。(中田 康博)

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