【富山】富山第一の184センチ左腕・浜田陸、夏デビュー戦で5回無失点

スポーツ報知
5回まで2安打無失点と好投した富山第一の先発左腕・浜田

◆第100回全国高校野球選手権記念富山大会▽2回戦 富山第一10―0富山=6回コールド=(16日・県営富山)

 2回戦8試合が行われ、16強が出そろった。2年ぶりの優勝を狙う富山第一は、富山に10―0の6回コールド勝ちした。先発の184センチ左腕・浜田陸(2年)が好投し、5回まで2安打無失点に抑えた。

 富山第一の大型左腕・浜田が、会心の夏デビューを果たした。184センチの長身を生かし、ダイナミックなフォームから投げ下ろす直球は威力満点。序盤からテンポよく、打たせて取った。浜田は「硬いマウンドに慣れるのに時間がかかったが、緊張せずに投げられました」と笑顔。昨夏はベンチ入りも出番はなし。初の大舞台でも、存分に実力を発揮した。

 入学当初の球速は126キロだったが最近では最速134キロをマーク。内角も積極的に攻め、大きなカーブやスライダーもさえた。2回1死一、二塁のピンチでは「追い詰められたが、思いっきり腕を振れた」と、自慢の直球で一直併殺に仕留めた。安定した投球で、5回まで凡打の山を築いた。

 “特技”は寝ること。両親の身長は160センチ台だが、ことわざの「寝る子は育つ」を実践。「中学時代は、たくさん寝て、暇があったら寝ていた。牛乳もいっぱい飲んでいました」と浜田。平日は夜9時頃に就寝。休日には昼まで寝続けた。のびのびと育ち、身長は180センチを突破していた。

 2年前の夏に優勝した富山第一に憧れ、黒部市から進学を決意。しかし、高校入学時は体重68キロの細身で「すぐバテてて、足もつっていた」という。体を作るため、厳しい走り込みが終わると、さらに筋トレで追い込んだ。ご飯は朝1合、昼2合、夕方1合、夜2合のノルマを課し、こなしたことで、現在は78キロに増えてスタミナも付いた。

 好きな投手はエンゼルスの大谷翔平だ。「ストレートの速い選手が好き。今大会で130キロ後半、来年までに140キロを超えたい」と浜田。富山期待の左腕が、夏の舞台で大きく羽ばたく。(中田 康博)

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