【石川】遊学館、コールド勝ちで次戦・金沢戦に気合 山本監督「恥ずかしい試合はできない」

スポーツ報知
強肩、強打、俊足で遊学館を引っ張る4番・牧野

◆第100回全国高校野球選手権記念石川大会▽2回戦 遊学館10―3寺井=8回コールド=(16日・石川県立)

 2回戦9試合が行われ、昨夏準優勝の遊学館が、昨夏4強の寺井を10―3の8回コールドで下した。春4強の金沢は、羽咋工に9―1で7回コールド勝ち。19日の3回戦で、遊学館と金沢が対戦することが決まった。両者は遊学館が創部2年目で初優勝した2002年以降、夏の決勝戦で8度対戦しており、4勝4敗の五分。

 遊学館が、昨夏の準決勝で対戦(6〇1)した寺井を返り討ちにした。強肩・強打・俊足でプロ注目の4番・牧野翔矢捕手(3年)は、1回2死三塁で先制の中前適時打を放ち、8回には二盗を阻止。1安打3四死球1打点の内容にも「まだ求められているものと結果が比例していない。長打で外野の間を抜いていく打撃をしたい」と貪欲だった。

 目指すはノーシードからの頂点。山本雅弘監督(67)は、コールド勝ちにも厳しい言葉を重ねた。14日の小松明峰戦では3投手でノーヒットノーランを達成したが、この日は4投手が10安打3失点。指揮官は「ボロボロです」とため息をもらした。さらに14安打10得点の打線に対しても「強くないのに守りに入っている。空振りでもどんどん振ればいいのに、気持ちで負けている。2つ勝ったのが不思議なぐらい」と自嘲した。

 次戦で、夏の決勝で4勝4敗と分け合う宿敵・金沢と対戦する。夏の直接対決では2012年以降(15年は決勝)5連勝中だが、今春は2回戦で対戦し、0―5で敗れている。「恥ずかしい試合はできない」と指揮官。牧野は「夏の苦手意識は向こう(金沢)の方が強いと思う。気持ちでねじ伏せるつもりで頑張りたい」と気合をみなぎらせた。(勝田 成紀)

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