【石川】鵬学園、試合を決めた“トリオ・ザ・リュウジ”

スポーツ報知
打者一巡した2回の第2打席に左前打を放った南

◆第100回全国高校野球選手権記念石川大会▽2回戦 鵬学園10―0輪島=6回コールド=(17日・石川県立)

 2回戦の残り2試合が行われ、鵬学園が輪島に10―0で6回コールド勝ち。7番・畦内瑠二、8番・南隆司、9番・山内隆士(いずれも3年)の3人の「リュウジ」がつないで先制点を奪い、3年ぶりの3回戦進出に貢献した。

 鵬学園の“トリオ・ザ・リュウジ”がつなぎ、16強進出を決定づける大量得点を呼び込んだ。2回無死一塁から、7番・畦内が犠打、8番・南が四球を選び、9番・山内が右前に先制の適時打を放った。この回一挙8点を奪うなど、3人の「リュウジ」を含む先発全員の13安打10得点と打線が爆発。3打数2安打2打点と活躍した山内は「下位打線が打てば、流れが上位打線にもつながっていく。いい形でつなげてよかった」と頬を緩めた。

 部員59人のうち、「リュウジ」は3人だけ。背番号も6番・山内、7番・南、8番・畦内と並んでいる。春大会後の練習試合で初めて打順が3人並んだ。メンバー発表時には「みんなから笑いが起きた」(山内)という。中学時代は3人とも周囲から「リュウジ」と呼ばれていたが、高校では3人を区別するため「ヤマ(山内)」「ナン(南)」「アゼ(畦内)」に変わった。

 次戦の相手は、シード校の金沢商。勝てば、創部史上最高の2015年の8強に並ぶ。南は「先を見ず、一戦一戦集中して目の前の相手を倒したい」と意気込んだ。3人で集まると「下位打線で(点を)取っていくぞ!」と声をかける畦内は、「名前も含め、下位打線で並んだ3人は結束力があります」と自信を口にした。(勝田 成紀)

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