【北北海道】“北のゴジラ”旭川大高・持丸が目覚めた あわやサイクルの大暴れ

スポーツ報知
3回に逆転の中越え2ランを放った旭川大高の持丸

◆全国高校野球選手権北北海道大会 ▽1回戦 旭川大高7―2白樺学園(17日・旭川スタルヒン)

 “北のゴジラ”が、目を覚ました。1点を追う3回1死二塁。旭川大高の2年生4番・持丸は「チームを楽にしたかった」。高め直球を豪快に振り抜き、バックスクリーンへ逆転2ラン。3回に暴投で逆転される嫌な流れを吹き飛ばした。

 初回に先制中前打を放てば、5回無死一塁では右中間二塁打。7回は四球を選び、8回1死満塁では左翼フェンス直撃の2点適時打を放った。三塁打が出ればサイクル達成だったが、「ボールをしっかり見ることができた」。記録にはこだわらず、甘い球は見逃さなかった。

 幼少時から元巨人、ヤンキースで活躍した松井秀喜氏(44)の大ファンだ。小学4年から野球を始めると、背番号は必ず「55」を着用。松井氏の著書を愛読し、打撃理論も参考にしてきた。今夏の地区予選ではチャンスで打てず、「松井さんは(打てずも)感情を表に出さない」。著書に書いてあった「平常心」を心がけることで、好機での一本につながった。

 小学4年時で既に身長160センチを誇り、ユニホームは大人用のSサイズを着ていたという。握力は両手ともに60キロと、パワーは規格外だ。「今の調子を維持していきたい」。力持ちの持丸が、9年ぶりの聖地へと導く。(清藤 駿太)

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