【北北海道】旭川実“元エース”坪井復活、大会初1号

スポーツ報知
この夏初登板で完封した旭川実の坪井

◆第100回全国高校野球選手権記念北北海道大会 ▽準々決勝 旭川実5―0紋別(18日・旭川スタルヒン)

 最後の打者も空振り三振に仕留め、旭川実の“元エース”が復活のマウンドで今大会初完封を飾った。左腕から繰り出すチェンジアップを決め球に自己最多の11K。坪井陽汰(3年)は「コントロールを意識し、打たせて取ろうと思っていた」と納得の表情を見せた。

 昨秋は全道大会準Vの原動力となった。だが、今春の全道大会では2回戦で札幌第一に初回7失点の屈辱降板。「気持ちにムラがあった」と反省し、普段から一喜一憂しないことを心掛けてきた。「だいぶ大人になった」と坂口新監督(34)。

 この夏は背番号が1から3に変わり、地区では打撃重視で登板機会がなかったが、満を持してのマウンドで心の飢えを満たした。「一戦一戦泥臭くやっていくだけ。調子は“ザ・普通”です」と気負いはない。経験豊富な元エースが投手陣に厚みを加え、旭川実が8年ぶり甲子園を視界にとらえた。(石井 睦)

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