【岩手】黒沢尻工・菅原大夢、メダルパワーで勝利 3人の兄が甲子園経験者

スポーツ報知
7回1死一塁で勝ち越しの左越え適時二塁打と活躍した黒沢尻工・菅原

◆第100回全国高校野球選手権記念岩手大会▽4回戦 黒沢尻工6―2岩手(18日・岩手県)

 岩手4回戦は黒沢尻工が岩手に6―2で勝利。6回から登板した菅原大夢(ひろむ、3年)が投打で逆転劇に貢献した。

 同点の7回1死一塁、黒沢尻工の1番・菅原は鋭くバットを振り抜いた。打球は左翼フェンスを直撃。決勝適時二塁打に「パワーで持っていけた」と胸を張った。6回に遊撃手から救援でマウンドへ。130キロ中盤の速球とカットボールを駆使して、4イニングを3安打7奪三振で無失点。投打でヒーローとなった。

 菅原の3人の兄は盛岡大付で甲子園経験者だ。兄たちに続いて全国を目指す菅原は、長男・甲子郎さん(2001年夏)、次男・利満さん(04年夏)、三男・優輝さん(16年夏)からそれぞれ優勝メダルを借りて大会に臨んだ。この日は登板前に「メダルを触りながら力を貸してくださいと祈った」と願をかけてマウンドに上がった。

 準々決勝は盛岡市立(19日、花巻球場)と対戦する。背番号6は「プレッシャーはあるけれど、楽しんで一戦一戦を勝って甲子園へ行きたい」と83年以来の夏の聖地に向けて闘志を燃やした。(海老田 悦秀)

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