【石川】“紅のドクターK”金沢龍谷・中山、13奪三振&場外弾も8強ならず

スポーツ報知
救援で9回2/3を13奪三振と力投した金沢龍谷・中山主将

◆第100回全国高校野球選手権記念石川大会▽3回戦 金沢学院5―4金沢龍谷=延長12回(19日・石川県立)

 金沢龍谷主将のエース右腕・中山穣(ゆたか、3年)が3回から登板し、9回2/3を9安打5失点(自責4)、197球のロング救援。1点リードの延長12回2死満塁で、中前へ逆転サヨナラ2点打を打たれ、力尽きた。

 曲がり幅の違う2種類のスライダーを駆使し、13奪三振の力投。5番打者としても、2―3の6回には左翼場外へ同点ソロを放った。

 尾山台から新校名となり、鮮やかな赤い帽子と、ピンストライプのユニホームを新調。しかし、尾山台時代の2010年以来、8年ぶりの8強ならず。中山主将は投打に活躍も「負けてしまえば一緒です」と唇をかんだ。

 チームはノーシードから勝ち上がり、第3シードの金沢学院を最後まで苦しめた。この日も3番・秋田耀大遊撃手(2年)が、延長12回に一時は勝ち越しとなる左越え三塁打を放つなど4安打1打点。1年生ながら4番に座った村田遵一捕手も4回に左翼線へ先制二塁打を放ち、存在感を発揮し、新チームに期待を持たせる戦いぶりだった。

 中山主将は3年間を振り返り「いいチームだったと思います」と、少しだけ穏やかな表情で話した。

野球

×