【山梨】東海大甲府、大黒柱が治療交代でナイン奮起 終盤逆転コールドで4強決めた

スポーツ報知
8回2死二塁で左越え2点本塁打を放った東海大甲府・大畑は金井(左)と抱き合って喜んだ

◆第100回全国高校野球選手権記念山梨大会▽準々決勝 東海大甲府11x―4甲府城西=8回コールド=(19日・山日YBS)

 準々決勝2試合が行われ、4強が出そろった。東海大甲府は甲府城西相手に1点を追う7回無死満塁、3番・大畑育海右翼手(3年)が左前2点適時打を放ち、逆転に成功。11―4の8回コールドで4強を決めた。準決勝はあす21日に行われる。

 東海大甲府打線が終盤に爆発した。6回まで5安打で、3―4とリードを許したが、7回に4安打2得点で逆転すると、8回にも5安打6得点で一気にコールド勝ち。4強入りを決めた。

 きっかけは7回の守備前だった。「体が言うことを聞かなくて、(試合の)始めからおかしかった」という主将の二村航多が両足をつるなどして治療を受けたが、回復しきれず交代。大黒柱が不在となった。この状況にナインが燃えた。

 この回からマウンドに上がった3番手の内村龍也は、「このまま負けるわけにはいかない。あいつ(二村)がいないと東海大甲府の野球じゃない」と奮起。2回を1安打無失点に抑えると、打線も応えた。7回に無死満塁から逆転の左前2点適時打を放った副主将の大畑は、8回にも2死二塁から左越え2点本塁打。「二村も悔しかったと思います。(交代後も)ベンチで声を出していてくれました」と、仲間のぶんも必死にプレーした。

 二村は「今日はみんなに助けてもらいました。今度はチームが悪いときに(自分が)流れを持ってきて恩返しがしたい」と力を込めた。より団結力が増した中、準決勝の帝京三戦に挑む。(古川 浩司)

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