【秋田】由利、初4強 7番川村柊斗が攻守で大暴れ

スポーツ報知
5回1死一塁、左越え適時二塁打を放つ由利・川村

◆第100回全国高校野球選手権記念 ▽準々決勝 由利11x―1新屋=5回コールド=(21日・こまち)

 由利が新屋を11―1の5回コールドで破り、初の4強入りを決めた。23日の準決勝で、プロ注目の150キロ右腕・吉田輝星(こうせい、3年)擁する金足農と激突する。

 秋田の最強投手を打ち砕くために磨いてきた打線が爆発した。3回、4番・捕手の伊藤陸主将は「打って勝たなきゃいけない。初球から一気に行こう」と仲間を鼓舞。連打と自身の中前適時打で3点を奪うと、4回には7番・川村柊斗(しゅうと)左翼手(3年)の適時三塁打が飛び出すなど、また3得点。6―1で迎えた5回には5点を奪い試合を決めた。

 川村は3回2死二塁から相手の先制点を阻止する捕殺を決め、安保天志(あんぼ・たかし)監督(46)は「あのプレーで流れが完全に変わった。今日一番大きかった」とたたえた。打っても3打数3安打2打点と大当たり。この日のヒーローは「肩だけが自信なので…、打撃はたまたまです」と笑顔を見せた。

 次戦の相手・金足農には春の地区予選準決勝で0―2と、吉田に三振の山を築かれて敗れた。敗戦後は、直球対策に、140キロ後半に設定したマシンで打ち込んできた。伊藤は「あの球を打てないと甲子園には行けない。(吉田の)自信のあるストレートを振り抜いて外野の頭を越してみせる」と言葉に力を込めた。リベンジの舞台は整った。(小林 泰斗)

野球

×