【静岡】日大三島、V候補・東海大静岡翔洋に勝った

スポーツ報知
4回2死一、二塁で蒔田が勝ち越しの2点二塁打を放つ

◆第100回全国高校野球選手権記念静岡大会▽3回戦 日大三島9―5東海大静岡翔洋(21日・清水庵原)

 3回戦16試合が行われ、日大三島が第2シードの東海大静岡翔洋を9―5で破った。日大三島は2度リードを許しながらも追い付くと、同点の4回に3番・蒔田大地(2年)の左越え2点二塁打で勝ち越した。22日は4回戦が行われ、8強が決まる。

 日大三島が優勝候補の翔洋に打ち勝った。初回に先制され、3回に突き放されても食らいつく。そして4回2死から連打で一、二塁と攻め、蒔田が左越え二塁打。「思い切り振った。最初は苦しかったけど、あれで主導権を握れました」。

 翔洋が繰り出す4投手に12安打を浴びせ、1点差に迫られた6回以降も着実に加点した。主砲の原賀凌、エースの鈴木龍我が次々と適時打を放つと、圧巻は8回。先頭の土屋光樹(いずれも3年)が右中間へ本塁打を放ってダメ押しだ。184センチ、80キロと恵まれた体格ながら、今大会は2試合で9打数1安打。結果が出ず悩んでいた大砲が、昨秋の東部大会以来となる公式戦2号に、「何も考えずに打ちました」と声を弾ませた。

 エースも踏ん張った。三者凡退は2回だけ。毎回のように得点圏に走者を進められ、9回も無死一、二塁と攻められた。だが「自分の力を信じた」と速球で翔洋の主将を空振り三振に仕留めると、最後の打者を中飛に抑えてマウンドで笑顔を輝かせた。

 昨夏は準優勝も、新チームは秋が県8強、春は県初戦敗退と苦しんだ。しかし15日の2回戦で、1年前の決勝で敗れた因縁の藤枝明誠にサヨナラ勝ちし、「チーム力が上がってきました」と川口剛監督(40)。蒔田も「試合をやりながら、自分たちの限界を超えつつあります」と自信をのぞかせる。静岡商の好投手・古屋も、チーム一丸で打ち崩す。(里見 祐司)

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