【西東京】日大三、代打の神様・小沢が逆転満弾

スポーツ報知
7回に決勝の代打逆転満塁本塁打を放った日大三の小沢(右端)は笑顔でスタンドへ向かう

◆第100回全国高校野球選手権記念西東京大会 ▽準々決勝 日大三8―6片倉(22日・神宮)

 仕事人が、一振りで試合をひっくり返した。3点を追う7回2死満塁。日大三の代打・小沢が、初球のスライダーを狙い打ち。打球は右翼スタンドに飛び込んだ。逆転のグランドスラムだ。「今までで一番気持ちがいい。絶対、自分が打ってやると思ってました」と満面の笑みで汗をぬぐった。

 劣勢をはね返した。1点リードの5回に一挙5失点で逆転を許すと、6回にも失点。7回に作った1死満塁の好機も2死となり、重い空気がチームにのしかかりかけた。そこで代打に送り出されたのが、背番号13の小沢だった。小倉全由監督(61)が「ここで出さずに負けてしまったら、選手に申し訳ない」というほどの切り札的存在だ。

 昨年のエース・桜井周斗(現DeNA)は新座シニア時代からの先輩で「夏の大会は気持ちだぞ」とエールをもらっていた。「去年の夏は甲子園に行けてない。先輩のためにも頑張りたいです」と小沢。春夏連続、夏は5年ぶりとなる甲子園出場を目指す。(森下 知玲)

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