【西千葉】中央学院、延長10回に1年生青木弾でサヨナラ決勝

スポーツ報知
サヨナラ本塁打を放ち、ナインに迎えられる中央学院・青木(中央)

◆第100回全国高校野球選手権記念西千葉大会 ▽準決勝 中央学院6x―5習志野=延長10回=(24日・ZOZOマリン)

 西千葉では、中央学院の1年生スラッガー・青木優吾右翼手が習志野のプロ注目右腕・古谷拓郎(3年)から劇的なサヨナラ弾。16年ぶりの決勝に進出した。

 味方スタンド全員の思いを乗せて、打球はZOZOマリンの左翼席中段まで飛んだ。延長10回、中央学院の3番・青木が内角直球を振り抜いた。しかも高校通算1本目の記念すべきアーチがサヨナラ弾となった。「二塁を踏んでから打ったと実感しました。ホームで先輩方が笑顔で迎えてくれてうれしかったです」と満面の笑み。4打席ヒットがなかった1年生が、堂々たる結果を残した。

 マウンドに立ちはだかったのは習志野のドラフト候補右腕・古谷。この日は自己最速を3キロ更新する146キロの直球が走っていた。だが「相手ピッチャーが自信のある球を打つことでチームが勢いづく」と、あえて自慢の直球に的を絞り、チームに16年ぶりの決勝進出をもたらした。

 昔から大舞台にはめっぽう強い。東京北砂リトル時代に清宮幸太郎(現日本ハム)の弟・福太郎とリトルリーグワールドシリーズに出場。ベネズエラ戦ではサヨナラ打を、決勝戦では先頭打者本塁打を放っている。鳴り物入りで中央学院に入ったルーキーは、大舞台でも動じなかった。

 夏は初めてとなる甲子園出場に王手をかけた。「今日の試合みたいに、一発勝負では少しのミスで負けてしまう。気を引き締めて甲子園に行きたい」。春に続いて夏の切符をもぎ取る。(増田 寛)

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