【南神奈川】サザン桑田佳祐、決勝進出の母校・鎌倉学園に激励電報「甲子園に連れて行って」

スポーツ報知
鎌倉学園は決勝でも校歌を歌えるか?

 29日に南神奈川の決勝戦に臨む鎌倉学園ナインに、同校OBのサザンオールスターズ・桑田佳祐(62)から激励の電報が届いたことも明らかになった。

 強豪・横浜との決勝を翌日に控えたミーティング。鎌倉学園・竹内智一監督(36)が1通の電報をサプライズ披露すると、ナインの興奮は最高潮に達した。

 「鎌学野球部、および先生方、全校生徒の皆さん! 決勝戦進出おめでとう! さあ、勝負の時です! 卒業生の私を含むサザンオールスターズを、どうか皆さんと一緒に甲子園球場に連れて行ってください!」

 続く文面は桑田らしい、ユニークな内容だった。

 「笑ってもっとベイビー! 星月夜オンマイマインド! 勝負は時の運。出た目や結果なんて、勝手にシンドバッドでございます! 鎌学万歳!」

 “星月夜”は同校校歌の冒頭フレーズ。「いとしのエリー」の歌詞と融合させる愛校心にあふれた激励に、選手たちは拍手喝采。さらに「熱中症対策と台風の備えも万全にお願いね」と応援部隊の健康を思いやった。同校には27日の午前中に届き、最高のタイミングで披露された。粋なはからいにレコード会社の担当者は「本人が決勝進出を喜び、贈ったものです」と話した。

 早大野球部では阪神・鳥谷、ヤクルト・青木とチームメートだった竹内監督は「いつも母校のことを心に留めてくれているんだと感じ取れるメッセージで、とても心強いです。決戦へ勇気をもらいました」と発奮。中学時代は野球部のエースだった桑田だが、鎌学の野球部も応援しており、これまでも直筆の手紙が届いたり、13年のサザン35周年時には野球部から祝福のビデオレターを送るなど、心の交流を深めてきた。

 同校は55年から夏の神奈川大会決勝で5連敗中。だが、夏初出場をかけた決戦へムードは高まるばかりだ。最高の激励を追い風に、甲子園切符という「真夏の果実」をもぎ取る。

 ◆鎌倉学園(鎌倉市) 1921年に鎌倉中学校として創設。75年に鎌倉学園中学校・高等学校に校名変更し、86年から中高一貫教育が始まった。主なOBには堺正章(タレント)、若田部健一(ソフトバンク投手コーチ)、竹之内雅史(元西鉄)らがいる。

 ◆優勝したら現地観戦約束「スケジュール関係なく。鎌学のためだから」

 桑田は28日のTOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」に生出演。電報を送った経緯を「我が母校、素晴らしいんです。(決勝進出を)昨日聞いてね、いてもたってもいられなくなっちゃって、アホみたいな電報打っちゃった」と明かした。「地元の人間、卒園生としては応援しているし、『夢をありがとう、鎌倉学園野球部』と言いたい。甲子園行ったら俺も行きますよ、スケジュール関係なく。鎌学のためだから」と聖地での観戦も約束していた。

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