【甲子園】星稜、1年生右腕・寺西が衝撃デビュー 自己最速143キロで3者凡退斬り

スポーツ報知
9回に登板し、3者凡退に仕留めた星稜・寺西

◆第100回全国高校野球選手権記念大会 ▽1回戦 星稜9-4藤蔭(5日・甲子園)

 186センチの長身右腕・寺西が、鮮やかに甲子園デビューを飾った。9回から登板し「緊張したけど、奥川さんから『5点差だからバッターに集中していけ』と言われた。思い切って投げました」。先頭打者には自己最速を4キロも上回る143キロをマーク。直球で一邪飛に仕留めると、2人目はカーブで二飛。3人目は遊ゴロに抑えて試合を締めくくった。「指のかかりが良かった。まさか143キロが出るとはびっくり」と初々しい表情を見せた。

 松井氏と同じ、根上学童野球クラブ、根上中の出身。小6の時には松井秀喜旗争奪野球大会で優勝し、松井氏と記念写真を撮って握手した。小さい頃から憧れ、同じ星稜高に入学。投手層の厚さに驚いたが、練習試合で結果を出してベンチ入りし、甲子園登板のチャンスをつかんだ。

 「甲子園は今までにない雰囲気で特別な場所。将来的に150キロ出したい」と寺西。期待の1年生右腕が、聖地で大きく飛躍する。(中田 康博)

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