星稜・竹谷主将、逆転サヨナラ満塁弾が目の前に「ポールに当たったのを見て…」

2018年8月13日5時55分  スポーツ報知
  • 済美に延長タイブレークで敗れ、涙を流しながら引き揚げる星稜ナイン

 ◆第100回全国高校野球選手権記念大会第8日 ▽2回戦 済美13x―11星稜=延長13回タイブレーク=(12日・甲子園)

 2年ぶり19度目出場の石川代表・星稜は、延長13回のタイブレークで逆転サヨナラ満塁弾を浴び、11―13で敗戦。3回戦進出はならなかった。初回に5点を先制し、13回には2点を勝ち越したが、ことごとく逆転を許した。それでも主将の竹谷理央右翼手ら、3年生が投打に奮闘。来年こそ悲願の初優勝へ、有力選手が多い1、2年生に力強くバトンをつないだ。

 竹谷は右翼の守備位置から、右翼ポール際への飛球をぼう然と見詰めた。「切れてくれ!」。11―9の延長13回無死満塁。願いは届かず、打球は逆転サヨナラ満塁弾となった。「ポールに当たったのを見て『終わったな』と思った。最後まで楽しむことはできたが、負けたので悔しさが強い」と、星稜の主将は2時間55分の死闘を振り返り、目に涙をためた。

 試合は3年生が引っ張った。初回に4番・南保良太郎三塁手(3年)、5番・竹谷、7番・鯰田(なまずた)啓介中堅手(3年)の適時打などで5点を先制した。先発の2年生右腕・奥川恭伸が、足のけいれんのため4回1失点で降板。しかし、後輩エースのアクシデントを、2番手のサイド右腕・佐藤海心が2回、3番手の左腕・山口来聖(ともに3年)が1回を無失点で切り抜け、カバーした。

 8回から4番手で登板した竹谷は、両ふくらはぎをつりながら熱投も6失点KO。「力が入らなかった。申し訳なかった」。チームはこの回8点を奪われ逆転を許したが、9回には竹谷、鯰田の適時打で2点差を追い付き、延長に持ち込んだ。

 「試合前に『今日は3年生が頑張ろう』と声を掛け合った」と竹谷。奥川、山瀬慎之助捕手(2年)のバッテリーら下級生に中心選手が多いが、この日は南保の4安打などチーム15安打中11安打を3年生が放った。

 最後は延長13回に2点リードを逆転された。竹谷は「スキがあったと思う。でも自分たちも追い付いて、逆転して、底力は見せられた」と手応えも口にした。卒業後は大学で野手に専念し、プロを目指す。「(昨夏)新チームは『史上最弱』と言われたが、(春夏)甲子園で3勝できた。自分を支えてくれたみんなに感謝したい。1、2年生は来年も戻ってきて、星稜に初の優勝旗をもたらしてほしい」と、思いを託した。

 山瀬は「大好きな3年生と野球が続けられず悔しい。奥川と日本一のバッテリーになって、全国制覇したい」と誓った。「必笑」を合言葉に、最後まで前向きに戦い抜いた先輩たちからバトンを受け取り、黄金期を築いてみせる。(竹内 竜也)

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