高知商、よさこい打線だ 止まらない12安打12得点 スーパー1年生・西村7打席連続出塁

2018年8月13日6時0分  スポーツ報知
  • 2回1死一、三塁、高知商・西村が左翼に2点適時二塁打を放つ(カメラ・豊田 秀一)

 ◆第100回全国高校野球選手権記念大会第8日 ▽2回戦 高知商12―6慶応(12日・甲子園)

 「よさこい打線」が甲子園を舞台に踊り回った。高知商が、12安打12得点で慶応に逆転勝ちし、32年ぶりの夏2勝。最大6点差をはね返した6日の山梨学院戦の16安打14点に続く猛打を見せた。1年生の西村貫輔が、V打を放った1回戦から7打席連続出塁と打線をけん引した。

 11日に本番が終わった「よさこい祭り」の続きとばかりに、打線が乱れ舞った。主役は驚異の1年生・西村だ。初回に中越え適時三塁打で先取点。同点の2回1死一、三塁でも左翼線に二塁打を放って、2者が生還した。初戦から7打席連続出塁、5打数連続安打とした。打線はその後も藤田昂志郎が2点三塁打を放つなど、この回打者11人の猛攻で7点を奪った。西村は「甲子園で結果を出せて最高です」とあどけない顔で胸を張った。

 チームの規則で、現在は携帯電話を自由に閲覧できない。許可された9日に画面を見ると、6日の初戦での3安打3打点の活躍を祝福するLINEが700件も届いていた。「1日かけて返信しました」。うれしさのあまり、動画投稿サイトの「You Tube」で、自身の決勝打を何度も見たという。

 試合前、慶応・森林貴彦監督(45)が、キーマンに西村を挙げていることを、上田修身監督(56)はあえて本人に伝えた。165センチと小柄ながら「(打撃)センスはこっちが教えるレベルを超えている」と入学直後から迷いなく起用してきた。その期待通り、慶応の徹底マークをものともしなかった。

 宿舎を出る直前、上田監督は「何かで俺を超えてみろ」とナインに声をかけた。「僕は夏2回勝てなかったですから。春は優勝してますけど」。エース・中西清起(元阪神)とともに出場した1980年夏は2回戦で敗れた当時の主将は、ジョークを交えながら、チームのやる気を刺激した。OBの阪神・藤川は、上田監督にとって城北中時代の教え子でもある。初戦突破後に「感動しました」とLINEが入った。97年に2回戦敗退だった、その偉大な先輩も超え、岡林洋一(元ヤクルト)を擁してベスト8入りした1986年以来の夏2勝を挙げた。

 次戦は済美との四国対決。「試合をやったことは一度もないです。勝ち残れるようやるだけです」と上田監督。目覚めた「よさこい打線」の夏は、まだまだ終わらない。(嶋田 直人)

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