近江、V校キラーだ! 智弁和歌山に続き今度は前橋育英をサヨナラ撃破

2018年8月14日5時55分  スポーツ報知
  • 9回無死満塁、サヨナラ打を放った近江・有馬に、住谷〈7〉が飛びついて喜んだ(カメラ・渡辺 了文)

 ◆第100回全国高校野球選手権記念大会第9日 ▽2回戦 近江4x―3前橋育英(13日・甲子園)

 近江がまた、ジャイアントキリングだ。最後は冷静沈着な2年生が決めた。同点の9回無死満塁、有馬諒が初球の直球を中前へサヨナラ打。「投手がけがをして、初球にストライクが欲しくなる。一番取りにきやすい直球を待ちました。最高の気分です」。直前に相手投手の足がつり、試合が一時中断。再開後の初球を狙った劇打に思わずガッツポーズが飛び出した。

 2年生バッテリーが、13年夏に全国制覇した強豪を手玉にとった。2点を追う4回から救援登板した林優樹が「テンポ、リズム良く投げられました」と6回2安打無失点。同点の7回1死一塁では有馬が二盗を阻止し、「(盗塁は)あると思っていた。林が一塁走者に気付いて結果的にウエストになりました」と息ピッタリだ。

 初戦は今春センバツ準優勝で、春夏3度の甲子園Vを誇る智弁和歌山だったが、4投手の継投で完勝。2001年夏に3投手の必勝リレーで準Vに輝いた『3本の矢』をほうふつとさせた。初戦では強力打線を3失点に抑えると、3度もけん制などで走者を刺し、強肩ぶりも発揮した。平安(現龍谷大平安)で捕手だった多賀章仁監督(58)は「有馬が4人の投手をリードしてくれるから継投ができる。あんな子は初めて。最初で最後ぐらいの捕手」と絶賛した。

 チームの目標は今春センバツ超えの8強。それでも有馬は「ベスト8以上になれば、おのずと優勝が見えてくる」と01年の準優勝超えに静かな闘志を燃やした。3回戦は常葉大菊川と日南学園の勝者。常葉大菊川なら、また甲子園V経験校(07年春)との対戦となる。(牟禮 聡志)

 ◆2001年夏・近江「3本の矢」 滋賀大会から完投ゼロの継投策で甲子園決勝まで勝ち進んだ。竹内和也、島脇信也、清水信之介の3人のリレーが必勝パターン。決勝では日大三(西東京)に2―5で敗れたが、滋賀県勢唯一の決勝進出。

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