創志学園・西、ド派手ガッツポーズの是非 甲子園V投手・金村義明さんの見解は…

スポーツ報知
第63回全国高校野球選手権。決勝戦、報徳学園・京都商。試合終了の瞬間、マウンド上で飛び上がる報徳学園・金村義明

◆第100回全国高校野球選手権記念大会第11日 ▽2回戦 下関国際5―4創志学園(15日・甲子園)

 1回戦で16奪三振の無四死球完封勝利を挙げた創志学園(岡山)の150キロ右腕・西純矢(2年)は、派手なガッツポーズを球審に注意された影響もあって制球を乱し、下関国際(山口)に逆転負け。2回戦で姿を消した。1981年夏に報徳学園のエースとして全国制覇を果たしたスポーツ報知評論家・金村義明さんが、派手なガッツポーズの是非について語った。

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 テレビで西君の投球を見ていて驚いた。初回にいきなりあんな派手なガッツポーズをするとは。あれはよくない。立ち上がりから、ああいったポーズを取る選手はプロでもいない。他の審判員でも「やりすぎだ」と言って、注意しただろう。

 私も高校生(報徳学園で81年夏に全国制覇)のころ、ガッツポーズを頻繁にしていたと思われがちだが、打ってホームインした時や、ゲームセットの時だけ。81年夏の決勝(対京都商)では、勝った瞬間、うれしくて天にも昇る思いで跳びはねたが、ゲーム途中のマウンドでは決して派手なことはしなかった。

 投手はマウンドでは常に冷静でいるべき。相手打者への一定の配慮も必要だ。西君は、審判に注意を受けてからボールがいかなくなった。かわいそうな一面もあったが、いきなりのガッツポーズは控えるよう、監督が選手をしっかり指導するべきだと思う。(スポーツ報知評論家)

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