【甲子園】愛工大名電 バントから超攻撃野球へ 倉野監督「好投手を打ち崩せるチームを育てたい」

スポーツ報知

◆第100回全国高校野球選手権記念大会 第12日 ▽3回戦 報徳学園7―2愛工大名電(16日・甲子園)

 愛工大名電(西愛知)が報徳学園(東兵庫)に逆転負けし、37年ぶりの8強入りを逃した。

 3回途中の守備から出場した安井太規捕手(3年)が、直後の4回の初打席で、2回戦の8回から2打席連発となる左越えソロ。「思い切って振ったら芯に当たって入ってくれた」。2点差に迫ったが、5回に3失点し、流れを引き寄せられなかった。

 チームは今夏に向けて、昨秋愛知県大会での敗戦から変革を起こしてきた。準々決勝で中京大中京に3―10でコールド負け。センバツを制した05年など、これまでは犠打や小技を仕掛けた野球だったが、改革を試みた倉野光生監督(59)は、超攻撃野球を“SKB47”(スーパー攻撃ベースボール)と命名し、新しい風を吹かせた。

 「甲子園を見ていても、バントより、打つのがトレンドだったから」とバント練習は封印。フリー打撃前に、ティー打撃とトス打撃を100球ずつ。フリー打撃後にも、再びティー打撃を100球。打撃練習を徹底してきた。

 西愛知大会でのチーム打率は3割7分3厘。白山(三重)戦では15安打10得点を挙げたが、この日は7安打2得点止まり。左投手対策で、打順を大幅に入れ替えたが、実らなかった。指揮官は「堅守を打破できるよう、打撃の精度をあげていきたい。好投手を打ち崩せるチームを育てていきたい」と、超攻撃野球の強化を誓った。

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