常葉大菊川、10年ぶり8強へ!恐怖の9番・神谷、近江の4投手に“足攻”

スポーツ報知
外野から豪快なバックホームを見せる菊川・神谷

 第100回全国高校野球選手権記念大会(甲子園)の3回戦が17日に行われ、常葉大菊川が10年ぶりの8強進出を懸けて近江(滋賀)と、午前8時開始の第1試合で対戦する。県大会で打率1割5厘だった9番・神谷亮良(3年)が、甲子園では5割と絶好調。近江の擁する4人の好投手も、バットと足で攻略する。

 近江には左が林と金城、右は松岡と佐合の計4投手が並ぶが、常葉大菊川の神谷には、だれが先発でも関係ない。「来た球を打つだけです」。この日、西宮市津門中央野球場でノックと打撃練習に汗を流した背番号7は、気合の入った表情で話した。

 県大会では19打数2安打と絶不調。しかし、島田商との決勝を翌日に控えた練習で、高橋利和監督(32)に「考え過ぎるな」と言われて吹っ切れた。益田東(島根)との1回戦では、8回に同点二塁打。日南学園(宮崎)との2回戦では2安打を記録した。6打数3安打の成績に「甲子園を楽しんでプレーしています」と声を弾ませる。

 近江攻略へ、自慢の足もカギになりそうだ。益田東戦で相手の意表を突く三盗を仕掛けるなど、今大会チームトップの3盗塁。もちろん次戦も、ゆさぶる姿勢は見せていく。7番・左翼で2戦ぶりの先発が濃厚な衣笠仁(3年)も「相手は格上。三盗のような、思い切った手を使わないと」と、神谷のスピードに期待している。

 大垣日大(岐阜)の大竹二塁手は岡崎葵ボーイズ時代のチームメート。2回戦で金足農(秋田)に敗れたが「あの吉田(輝星)投手からヒットを打っていた。さすがです。自分もいいバッティングを見せたい」と神谷。旧友に誇れる活躍をして、8強への扉をこじ開ける。(里見 祐司)

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