高岡商・中村主将「甲子園2勝を自信に」後輩たちにエール…富山に帰着

スポーツ報知
あいさつした中村主将の左手には包帯を巻かれていた

 高岡商ナインは17日夕方、同校に帰着した。生徒や保護者ら約100人が出迎え、31年ぶりの16強入りをねぎらった。16日の大阪桐蔭(北大阪)戦で、左手(第4中手骨)を骨折した中村昂央主将(3年)は包帯を巻いてあいさつ。「甲子園で2勝したことを2年生は自信にして、センバツ、夏の甲子園を目指してほしい」とエールを送った。

 中村は大阪桐蔭戦の1回2死から遊ゴロでヘッドスライディング。左手をベースに打ちつけて負傷した。「試合中だったので痛さはあまり感じなかった」とプレーを続行。幸いにもエース左腕・山田龍聖(3年)が11三振を奪ったこともあり「ショートにボール(打球)が来たのは2回。ラッキーでした」と苦笑い。卒業後は大学に進学予定で「全治4週間だが、体を作り直すチャンス」と前向きに語った。

 この日の午前中は甲子園球場でお土産を購入。山田は甲子園の土を入れる瓶10個を買った。「アイシングをしていて、土を持って帰れなかったが、仲間にもらった。親や友人にあげたい」と山田。今後の進路は明かさなかったが「最終的な目標はプロです」と掲げた。

 2人とも夏休みの宿題は手つかずのまま。「本気を出したら1週間で終わります」と中村。甲子園の後は、勉強でラストスパートを誓った。(中田 康博)

野球

×