近江の2年生バッテリー「戻ってきて、日本一狙おう」林と有馬、甲子園の土を持ち帰らず

スポーツ報知
9回無死満塁、斎藤のスクイズで2者が生還し逆転サヨナラ勝利となり、喜びを爆発させる金足農ナイン(手前は近江捕手の有馬)(カメラ・岩下 翔太)

◆第100回全国高校野球選手権記念大会第14日 ▽準々決勝 金足農3x―2近江(18日・甲子園)

 うつぶせになったまま動けなかった。まさかの逆転サヨナラ2ランスクイズに、有馬諒は「想定外でした。先輩に顔を見せられなかった」と号泣。準優勝した01年以来の4強を逃した。

 6回に北村の今大会12打点目の適時打で勝ち越し。しかし9回は球場全体を支配する空気に圧倒された。「どこを見渡しても金足農の応援だった」と有馬。林優樹は「冷静な判断ができなかった」と悔やみ、2年生バッテリーが甲子園の魔物にのみこまれた。

 この日は多賀章仁監督(59)と新宮彩海マネジャー(3年)の誕生日。「何が何でも勝利をプレゼントしよう」と団結したが惜敗した。中尾雄斗主将(3年)が選手宣誓を務め、全国制覇経験校に3連勝した快進撃が止まった。有馬と林は「戻ってきて、日本一狙おうな」と誓い、甲子園の土を持ち帰らなかった。(牟禮 聡志)

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