大阪桐蔭・根尾、甲子園で13試合連続安打 投げても5回4安打2失点

スポーツ報知
5回2失点と好投した大阪桐蔭の先発、根尾昂(カメラ・泉 貫太)

◆第100回全国高校野球選手権記念大会第14日 ▽準々決勝 大阪桐蔭11―2浦和学院(18日・甲子園)

 史上初の2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭(北大阪)は、浦和学院(南埼玉)に圧勝し、優勝した14年以来のベスト4へ進出した。今秋ドラフト1位候補の藤原恭大中堅手(3年)が2発を放ち、先発した根尾昂内野手(3年)と今大会2度目のアベック弾もマーク。チームは計4本塁打で春夏通算71本塁打とし、PL学園(大阪)を抜いて歴代1位に躍り出た。

 衝撃度では藤原に負けなかった。0―0の2回1死。大阪桐蔭の根尾は、140キロ直球をテクニックで左中間スタンドに放り込んだ。「甘い球が来て、うまくスイングできた」。2試合ぶりの一発で自ら先制点を叩き出し、甲子園での連続試合安打を13に伸ばした。

 2回戦以来、今大会2度目のマウンドでも先発の役割を果たした。自己最速タイの148キロの直球とスライダーで、5回4安打2失点6奪三振。「相手が1球目から振ってくるので、とにかく腕を振って投げた。走者が出てからは低く、強くいけた」。二刀流が甲子園で登板すれば7戦全勝と不敗神話も継続。大阪勢は夏通算170勝となった。

 藤原とのアーチ競演で、今夏2度目のアベック弾。2012年に光星学院(現八戸学院光星)の田村龍弘(ロッテ)と北條史也(阪神)が記録して以来、4組目の偉業だ。「自分が本塁打を打った後は(藤原が)めっちゃ打つ。火がついたと思う。飛距離も展開的にもかなり大きい本塁打。さすが4番」と盟友をたたえることも忘れなかった。「NF砲」が再び好調の波に乗り、いよいよ春夏連覇が視界に入り始めた。

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