桑田真澄さんがレジェンド始球式で快速球を披露

スポーツ報知
準決勝第1試合のレジェンド始球式を務めたPL学園OBの元巨人・桑田真澄氏(カメラ・泉 貫太)

第100回全国高校野球選手権記念大会第15日▽準決勝 金足農2―1日大三(20日・甲子園)

 戦後最多となる甲子園通算20勝をマークしたPL学園OBの桑田真澄さん(50)=スポーツ報知評論家=が「甲子園レジェンド始球式」に登場。ゆったりとした投球フォームから、現役時代の変わらない、きれいな球筋の直球を投げ込んだ。左打者の外角高めにわずかに外れたが、球速は130キロ近く出ていた。スタンドから大きな拍手が送られ、桑田さんも帽子を手にとってそれに応えた。

 「1週間くらい前からわくわくして、昨日の夜も眠れないくらいうれしかった。こうして投げさせてもらって、本当に感謝してます。この甲子園で3年間、本当に育ててもらったんだなという感謝の気持ちでマウンドに上がりました。ちょっと高かったかなと反省してますが、きれいな回転のストレートが投げられたと思います」と満足げに振り返った。

 また、ブルペンでは捕手を座らせて約40球のピッチングを行い、うち10球ほどは本番を想定して関係者を左打席に立たせて投げ込んだ。さらに、持参したスパイクを着用してマウンドに上がり、「マウンドはスパイクで上がりたいと思ってます。1年でも長くスパイクをはいて、あのマウンドで投げられるように体を鍛えておきたいと思います」。投手としてのこだわりをのぞかせた。

 さらに、打席に立ったのは、34年前の84年準決勝で対戦し、3―2で辛勝した金足農の打者だった。「あの試合は、僕にとって甲子園でのベストゲームの1つ。あの時も最後の最後まで劣勢で苦しかったんですけど、絶対に最後まで諦めちゃいけない、という教訓をもらった試合でもありました。その金足農が戦ってくれているので、悔いのないように、最後まで諦めないで全力で戦ってほしいと思います」と金足農ナインにエールを送っていた。

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