札幌大谷・北本、プレーボール弾で全道王手「絶対にセンバツに行きたい」

2018年9月13日5時55分  スポーツ報知
  • 初回に先頭打者本塁打を放つなど、3安打と活躍した札幌大谷・北本(カメラ・清藤 駿太)
  • 初回に先頭打者本塁打を放ち、雄たけびを上げる札幌大谷・北本(カメラ・清藤 駿太)

 ◆秋季全道高校野球札幌地区予選 ▽Aブロック3回戦 札幌大谷7―1道科学大高(12日・札幌円山)

 釧根、北見が開幕し9地区で28試合が行われた。札幌地区では、札幌大谷が道科学大高に7―1で快勝。「1番・遊撃」で先発した北本壮一朗(2年)が初回、いきなり初球をバックスクリーンにたたき込む“プレーボール弾”で流れを引き寄せ、10安打7得点で2年連続の地区代表へ王手をかけた。

 お目覚めだ。初回の初球。札幌大谷の1番・北本が、真ん中高めの直球を豪快に振り抜いた。高々と舞い上がった白球はバックスクリーンへ。8時28分。試合開始を告げるサイレンが鳴っている間に、初球先頭打者本塁打をたたき込んだ。「まさか入るとは。気持ち良かったです」。鮮やかな一発に、白い歯をこぼした。

 その後も、1番打者のバットは止まらない。2回1死二塁で遊撃内野安打。4回1死は鋭いライナーで投手強襲安打を放った。4打数3安打1打点。「早起きは苦手」という北本だが、朝イチの“秒殺弾”で快勝を呼び込み、船尾隆広監督(47)も「あの一発だけでも十分な仕事をしてくれた」と、及第点を与えた。

 才能は眠っていた。高校1年春から打撃センスを買われて遊撃で先発出場。だが、結果を残せずに今春と夏はベンチを外れた。伸び悩む北本の転機は今年7月。駒大苫小牧で04、05年夏の甲子園でともに三塁手として連覇を経験した五十嵐大部長(31)に「もっと、打席でシンプルに考えろ」と助言を受けて気づかされた。

 「初球から割り切って打てるようになった」と北本。これまでは、結果を残そうとするばかりに打てる球を見逃し、難しい球に手を出していた。ただ、五十嵐部長の一言で積極性を取り戻し、8月の練習試合は4本塁打と覚醒。この日の高校通算5号はまさに、北本の成長を物語っていた。

 13年秋に創部5年目で全道準優勝。当時小学6年生だった北本は、その快進撃に憧れて札幌大谷中に進んだ。あれから5年。「絶対にセンバツに行きたい」。目覚めたスラッガーが、同校初の聖地切符を運ぶ。(清藤 駿太)

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