高岡商、新チームが「全振全礼」スローガンに好発進!

スポーツ報知
4安打5打点と大活躍した高岡商の新4番・堀

秋季高校野球富山大会 2回戦 高岡商9-2入善(県営富山)

 今夏の全国高校選手権で16強入りした高岡商は、9―2の7回コールドで入善に快勝した。新チームでは「全振全礼(ぜんしんぜんれい)」のスローガンを掲げ、上位打線を軸に13安打で圧倒。夏春連続の甲子園出場に向け、好スタートを切った。

 甲子園の快進撃から1か月。第1シードの高岡商が、新チームで好発進した。甲子園を経験したスタメン組4人が、1~4番打者として大暴れ。2回までに8安打6得点。そのうち6安打を4人が放ち、流れを呼び込んだ。4安打5打点と活躍した新4番、堀裕貴(2年)は「1~3番で出塁してくれる。大きいヒットを狙わず、かえすことを考えました」と、右、左に適時打を量産した。

 驚きの守備シフトにも、動じることはなかった。左打者が並ぶ1~4番に対し、入善は右翼手をライト線際、中堅手を右中間に置き、左打者封じを狙った。「こんな守備は初めてで、びっくり。無理に引っ張らないようにしました」と堀。インコースを攻められたが、狙いを定めて外野手手前やレフト方向に打ち返し、“高岡商”シフトを打ち破った。

 新チームのスローガンは「全振全礼(ぜんしんぜんれい)」に決まった。全員がフルスイングし、全員で感謝の気持ちを持つという意味を込めた。「甲子園では勝ち上がるにつれて、打撃力が必要と痛感した。夏は守備の連係と打撃をしっかりと練習しました」。試合ではファーストストライクからフルスイングし、攻めの姿勢を維持。甲子園経験組の4人が中心になり、チームを引っ張ってきた。

3年が応援 スタンドでは3年生11人がメガホンで声援を送った。「しっかり打って、多く得点を取りたい。目標は優勝です」と堀。感謝の気持ちを胸に、3年生と果たせなかった日本一を目指す。

(中田 康博)

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