金足農、センバツ出場絶望的

◇秋季高校野球秋田県大会準々決勝　横手５―３金足農（１８日、さきがけ八橋球場）

　今夏の甲子園で準優勝した金足農が横手に３―５で敗れ、来春のセンバツ出場が絶望的となった。金足農は２回までに３失点する苦しい立ち上がりだったが、４回に主砲・嶋崎響己一塁手（２年）の中越え二塁打などで２点を返すと、５回１死一、三塁には菅原大遊撃手（２年）のスクイズで３―３の同点に追いついた。

　流れをつかんだかに見えた金足農だったが、７、８回と三塁に走者を進めながら、スクイズ失敗などが響き、勝ち越しできず。逆に９回１死から左安打で出塁した横手の戸田航太中堅手（２年）が、２球続けて盗塁に成功。三塁に進むと、高橋秀太朗（２年）がスクイズに成功。得意の“形”で決勝点を奪われた中泉一豊監督（４５）は「チャンスはあったけど、そこで１点を取れないのは力不足。今の力ではここまでです」と肩を落とした。

　現３年生世代も昨秋は８強止まり。一冬を越して大きく成長を遂げた。指揮官も「強く低い球を打てるチームを作り上げたい。（冬場に）精神面を鍛えていきたい」と宣言。１５０キロ右腕・吉田輝星（こうせい）から背番号１を引き継いだ関悠人投手（２年）は「低めに集められたら抑えられた。夏は勝っていけるように、たくさん練習をしたい」とリベンジを誓った。