兵庫に公立の星が出現!社の147キロ右腕・藤本竜輝

スポーツ報知
日本ハムなど複数球団スカウト視察

◆秋季兵庫県大会 ▽3回戦 社8―6関西学院(23日・姫路ウインク)

 兵庫県大会で楽しみな公立の星が出現した。社の最速147キロ右腕・藤本竜輝(2年)が、6失点15奪三振で完投。来秋のドラフト候補として、馬力の高さを見せつけた。

 野球センスの塊だ。藤本は11安打を浴びて6失点しながらも、4者連続を含む15奪三振で完投。6回以降は変化球主体の投球に切り替えて2安打1失点に抑えた。「思った通りに投げられなかったけど、その分、打撃でカバーできた」。3番打者としても8回1死二、三塁で決勝の左前適時打を放つなど、3二塁打を含む4安打1打点と輝いた。

 地区大会からこの試合まで、6試合中5試合で完投。15、17日の県大会1、2回戦も投げ抜いたため、肩や肘の張りが取れなかった。山本巧監督(46)は「(本来が)100としたら30ぐらい。別人」というほど本調子からはほど遠かったが、「乗り越えたのは並の投手じゃない。持っている可能性はかなりある子」とうなった。

 日本ハムなど複数球団が視察し、来秋に向けて注目を集め始めている。「僕が投げて甲子園に行きたい」と藤本。同校がセンバツに出場すれば、初出場で4強入りした2004年以来2度目。聖地で活躍を見たい選手だ。(伊井 亮一)

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