大崎中央、コールド勝ちで東北大会決めた!今夏初戦敗退をバネに

スポーツ報知
7回2死満塁から走者一掃の中越え三塁打で勝負を決めた大崎中央・寒河江

◆秋季高校野球宮城県大会 ▽3位決定戦 大崎中央12―5柴田=7回コールド=(23日・石巻市民)

 宮城の3位決定戦は大崎中央が柴田に12―5で7回コールド勝ち。主砲の寒河江甲己一塁手(2年)が4打数3安打3打点の活躍で、チームを11年ぶり2度目の秋季東北大会出場に導いた。

 大崎中央の主砲・寒河江一塁手がチームを東北大会に導く一打を決めた。9―5で迎えた7回2死満塁。中越えの大きな当たりを放つと「ヨッシャー」と叫びながら三塁に滑り込んだ。走者一掃で12―5。規定によりコールド勝ちを決めたが、その瞬間、両チームの選手は分からず、寒河江もソックスに入った砂を払っていたが、審判に終了と言われると喜びを爆発。「4番らしい仕事ができて良かった」と仲間と満面の笑みでハイタッチした。

 今夏は初戦の2回戦で東北に2―3で逆転負け。第1シードに8回までリードしながら勝ちきれなかった。7月下旬から新チームが始まったが、その際、チームのムードを高めるために、16人の2年生が日替わりで主将を務めることにした。「2年生はみんな個性が強いので、毎日違う雰囲気があっていい。当分はこのまま(日替わり主将制)だと思う」と寒河江。自身の主将の時には「張りつめた雰囲気」を意識し、緊張感ある練習ができたという。

 11年ぶりにつかんだ秋季東北大会の切符。前回は初戦(2回戦)で一関学院に0―1で敗れているが、寒河江は「守りからリズムを作って、センバツの権利を取りたい」と決意。チーム全体で先導し合い、悲願のセンバツ出場を目指す。(遠藤 洋之)

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