金足農・吉田輝星が運命の「10・25」へプロ志望表明 12球団OKの意向

スポーツ報知
プロ志願届けを提出し会見する吉田輝星(カメラ・池内 雅彦)

 今夏の甲子園準優勝投手で、25日のドラフト会議で1位指名の有力候補に挙げている金足農(秋田)の152キロ右腕・吉田輝星(3年)が10日、秋田市内の同校で会見に臨み、プロ志望を表明した。「プロの世界に入れるのであれば、チームは関係なくどの球団に行っても努力していきたい」と12球団OKの意向を示した。

 吉田は当初、北東北大学リーグの八戸学院大に進学予定だったが、今夏の甲子園での大活躍で状況が一変。U18アジア選手権(宮崎)から帰郷後、プロ志望届を提出することを決め、周囲も本人の気持ちを尊重。八戸学院大側に断りの連絡を入れた。

 吉田は金足農のエースとして、秋田勢103年ぶりの甲子園準Vの原動力となった。チームの成績のみならず、自身も初戦から4試合連続2ケタ奪三振をマークするなど、鹿児島実、大垣日大、横浜、近江、日大三といずれも甲子園決勝を経験したことがある強豪を相次いで撃破。大きな自信をつかむとともに、プロ側の評価も急上昇していき、一気にドラ1候補に躍り出た。国体終了時には「地方大会の時とは(プロ側の評価も)全く違う」と話していた。

 高校日本代表では、大阪桐蔭・根尾、藤原といった同世代のトップ選手とプレーし、「意識の高さや野球に対する考え方、熱意が違った。自分ももっと真剣に、本気で野球に取り組みたいと思いました」と大いに刺激を受けてもいた。

 ◆吉田 輝星(よしだ・こうせい)2001年1月12日、秋田市生まれ。17歳。小3から野球を始め、高校では1年夏にベンチ入り。同秋からエース。今夏は秋田大会から甲子園準決勝まで10試合連続完投勝ち。決勝で大阪桐蔭に敗れたが、準Vは秋田勢103年ぶりで、大会通算62奪三振は歴代6位。高校日本代表に選ばれ、9月のU18アジア選手権ではエース格を務めた。176センチ、81キロ。右投右打。家族は両親、弟。

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